iPodは何を変えたのか?
- 作者: スティーブン・レヴィ,上浦倫人
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/03/29
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 239回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
オブジェクト倶楽部のイベントで頂きました。ありがとうございます :-)
最初に私の立ち位置を、iPod(類似品を含め)は持ってません。
ただし、今年2月にMacを買ってから、急速にApple信者になりました ^^;
- この本は読み物としてとても面白い本です。導入の 911 という重い事件から始まる出だしなど、さすが ベテラン編集者の作品です。
- 内容は、iPod前史(SONYのウオークマンなど・・・)、iPod誕生ドキュメント(iTunes,iTunesストアーなども)、iPodが世の中に与えた影響、iPodはなぜヒットしたのか(Appleに付いて) 等をかなり詳細に描いています。
- MP3プレーヤーは当然Appleの発明ではありません、iPodとほぼ同じものが3年も前にDEC(コンパックに買収され、その後HPに買収されてしまった偉大なコンピュター会社)の研究所作られたが、コンパックでは製品かされなかった。それを製品化した企業は現れたが全然売れずに終わった。
- それでは、なぜiPodは大ヒットになったのか? デザインや使い勝手へのこだわり。巧妙なプロモーション・・・
- そして、なぜウオークマンを生み出した偉大なSONYがiPod を作れなかったのか?
- その答えは、Appleには神スティーブ・ジョブスがいるからだと、私は思う。
- 普通の日本の大企業ではたくさんの会議の中で、没個性な製品、点取り表に○がたくさん付くような製品しか作られない。
- Appleには強力な感性・個性・美感をもつスティーブ・ジョブスがいるので、彼の感性・美感に合った個性的な製品が作られやすい。
- もちろん、ジョブスは本物の神では無いので間違いもある(当初ジョブスは現在の4メニューではなく、3メニューを強く主張していたらしい)。それに戦う社員はタフな交渉が課せられる、その中で新たなアイデアイが生まれてくる。
日本の企業で働く、若いエンジニアの人に読んでもらいたい・・・