全てのプログラマーに読んでほしい 「プログラマが知るべき97のこと」
やっとプログラムが書けるようになってきた人から、3年、10年とプログラミングしているベテランプログラマーまで、全てのプログラマーに一度読んでほしい本です。
- 作者: 和田卓人,Kevlin Henney,夏目大
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 58人 クリック: 2,107回
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この本には、たくさんの良き先輩のアドバイスが詰まっています。これだけのアドバイスが出来る先輩・同僚に恵まれた職場は少ないと思います、これだけの素晴らしいアドバイスが ¥1,900であなたのものに出来るのです!
(どうしても\1,900出したくない人は、せめて オライリーのページの目次の読んで下さい。あなたがプログラマーなら読む時間以上の価値をもたらすはずです)
この本の読み方ですが、
- 最初から順番に読む
- カテゴリー別目次の順に読む
- パラパラとめくり、目に入ったページを読む
- 適当なページをめくり読む
どんな読み方でも良いと思います、一人のアドバイスは2ページ程度です(私は2.で読みました)。最初はピント来ないページもあるかも知れませんが、まずは全ページに目を通す事をお勧めします。
アドバイスの中には同じ事を言っているアドバイスも多数ありますが、切り口、語り口が違うので、あなたが受け入れやすいアドバイスが見つかると思います。
さらに、全て読み終わってもブックオフに持っていたりせず、本棚に置いて下さい。 そして、半年後、1年後、また、新しくプロジェクトに加わる人に指導する時、リーダーになった時・・・・などに読み返してみると良いと思います。 以前読んだ時とは違う発見があると思います。
私もかなり長い事、プログラマーをやっていますが、今回読んで始めて知った事、思い出したこと、何となくはわかっていたが言葉として表せなかったものをいくつも発見出来ました。
本文はここまでです・・・・・・・・・・・・・・・
これ以降は蛇足です、私もアドバイスを書きたくなったので1つ。
No.64 「プロのプログラマとは?」の プロのプログラマは、自分の書いたコードに責任を持ちます。と ほぼ同じですが
「プロのプログラマは、自分の書いたコードは隅々まで説明できなくてはいけない」です。
自分の書いたコードを、どうしてこのようにクラス分けしたのか? どうして、このアルゴリズムを採用したのか、という設計レベルから、この変数名は、なぜこの名前にしたかのような詳細なレベルまで説明できる必要がります。説明出来ると言うことは、それぞれに付いて、ちゃんと考えたと言うことです。
私は以前、全てのプログラマーが当たり前にやっていることと思っていました。しかし教育の仕事をしていて出来てない人がいることに驚きました。
「なぜ、このアルゴリズムを使ってるのですか?」たずねると、「Google で検索したら出てきたから」、「とりあえず動くから」、「昔からこの書き方をしてるから」・・・・など、その論理的な根拠を説明できない人がいます。
検索し先人の知恵を利用する事は良い事です、そして見つかったコードを読み、理解し、自分のコードに取り込む事はプログラミングや設計の勉強になり、プログラマーを成長させます。
しかし、なぜそれが良いのか判らないまま自分のコードにしているのはプロのプログラマーとしては失格だと思います。